バリヤフリーなリフォーム

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障がい者にやさしい住まいづくり

久慈市で生活されていますN邸様のバリアフリーなリーフォームの例をご紹介いたします。

 

居住して数年、両親の高齢化と、身体的な不自由を、すこしでも自力でカバーできる事と暖かな生活を送らせたいとの配慮からリフォームを決意されました。地元の業者とも長いお付き合いでしたが、このたび当社をご指名いただき、内部のバリアフリー工事と外壁まわりの高断熱、高気密化のリフォームをあわせてご対応させていただきました。

着工前のご様子

着工前のご自宅を前面斜めから撮影。

在来型のパネル工法。

サッシは二重化されていますが、1枚ガラスのために、サッシ間の機密性など外部との温度差の調整が芳しくなく冬季は結露・凍結が日常の様でした。

和室入り口(Before)

和室入り口の段差のほか、各部屋の入り口との段差は、身体的な不自由を持つ方が日常生活をする上で、物理的なハザードとなります。

また、廊下や階段などの歩行を補助する「手すり」なども重要な役割を持つ。

トイレ(Before)

必ず日に何度か利用するトイレ。

当然ながら入り口の段差の解消は必須であり、着座時の補助、立ち上がり時の補助などに必要となる「手すり」など、自活を補助する構造物は必ず設置したいもの。

バリアフリーという言葉が提唱されてから久しいのですが、現在の建築物はほとんど考えられていても、健常なときにはそこまで考慮しなくても生活できますので、疎かになるものかも知れません。

リフォーム後のご様子

(手すりの設置)
便所、浴室、脱衣室その他の居室及び玄関並びにこれらを結ぶ経路に手すりを取り付ける工事。
(段差解消)
便所、浴室、脱衣室その他の居室及び玄関並びにこれらを結ぶ経路の床の段差を解消する工事。など「窓の断熱改修」や「外壁、屋根・天井又は床の断熱改修」と一体的に行うバリアフリー改修の対象となりエコポイントの対象となります。

前面(After)

ご自宅の全体像です。

外壁、断熱材、サッシを含め高断熱・高気密住宅の規格に沿った仕様の構造材に変更。

冬場の結露等の問題も解消されます。

風除室の設置など、東北の冬場対策もしっかりと対応させていただきました。

そして、今回の省エネ基準に規定する断熱性能に適合するガラス交換・内窓の設置・外窓の交換などの断熱改修が、エコポイントの対象となります。

玄関(After)

玄関にスロープ設置。

車いすで出入りする際も楽々行えます。

スロープは唐松材で作成されているため、丈夫で取り外しも可能な分自由度があり、補修時のコストも軽減可能です。

廊下(After)

ご自宅内部の移動のときに必要となる「手すり」もしっかりと設置。

移動時の補助に効果を発揮することでしょう。

高さも車椅子での利用に配慮しています。

トイレ(After)

トイレ入り口の段差を解消するとともに、開口部を広げ、車椅子での利用に配慮した。

両脇には補助具としての「手すり」を設置し利用しやすい様にしました。

リホームなどの補助制度について

久慈市の場合「高齢者及び障害者にやさしい住まいづくり推進事業費補助金交付制度」というものが有り、要援護高齢者及び重度身体障害者がお住まいになる住宅を改修する際に補助金を交付している様です。

 

住宅のトイレ、浴室、玄関、台所、段差の解消、手すりの設置、その他必要と認められる箇所の改善など、要援護高齢者等の日常生活や介護者の負担軽減に資する改善が対象となります。ただし、改修する住宅が賃貸住宅や平成14年度以降に新築した住宅であるときは、特に必要があると認められる場合に補助金の交付対象となります。

 

詳しい制度については各市町村の担当課にお問合せいただくのがよろしいかと思います。

 

江田建築では、常に皆様の快適と暮らしやすい生活をご提案させていただきたいと願っております。