優・UDの家

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心休まる和風建築とバリアフリーにこだわりました

バリアフリーのリビングとキッチン。

カラマツの腰板は通常より高くし、車椅子がぶつかってもクロスに傷が付かない様に壁を保護してくれます。

キッチンの家具や調理器具などは、高齢になって、もし体が不自由になっても使いやすい仕様になっていて、ユニバーサルデザインが生かされた製品です。

厳寒期には、水抜きが自制御でおこなわれる設備も取り入れられています。

 

一階は盛岡市に暮らす長男の、二階は葛巻町に暮らすお父様の要望に沿って、間取りやデザインが決められました。

両者共通の考えは「将来を見据え、長く快適に暮らせる家」。

単なるバリアフリーにとどまるのではなく、さらに一歩進んだユニバーサルデザインの考え方を取り入れました。

 

将来、ハンディキャップを背負っても使いやすいように工夫されたキッチンと設備、浴室などの水回り、ホームエレベーターの導入、ロードヒーティングにより雪かきの必要がないエントランスなど、さまざまな配慮を施しました。

中でもボイラー、台所、トイレ、洗面所などの水抜きが自動制御で行われる設備は、岩手に暮らす人にとって、とても参考になると考えます。

全館がバリアフリーになる「ホームエレベーター」

室内ホンをはじめさまざまな安全般備が付帯しているホームエレベーターは、将来、車椅子の生活になっても安心。

最近では価格も落ちつき、一般住宅でも取り入れやすくなってきています。

多目的ホール

2階は、葛巻町に暮らすお父様が盛岡にやって来たときに利用。
ここを拠点に写真の撮影旅行に出かけたり、友人との交流をはかるのが楽しみだそうです。

広々としたホールは、多目的に活用していく予定とのこと。

スルー・ウオークイン

写真左奥のガレージから室内や倉庫へとそのまま入ることができます

大きな手すりの付いたトイレドアは引き戸で、車椅子での使いやすさが考えられています。

「一番心休まる、和風住宅にこだわりたい」建主様のご要望にお答えしました

昭和二十年代にアメリカでホームステイするなど、若い頃から海外旅行の経験を豊富に持つお父様。

「日本人にとって一番心が休まるのは、畳のある和風の家」という意見から、和風住宅の施工に定評がある当社を選択していただきました。

北上山地蒸気乾燥力ラマツやクリ、ケヤキ、エンジュなど、ふんだんに地元産材が使用され、葛巻大工の伝統の技がそれらの魅力をさらに引き出しています。すかし彫りの建具熊本産の「白秋」という高級い草の畳なども満足していただけました。

「和風住宅としてのこだわりをしっかりと実現した、木のぬくもりがあふれる安らぎの家になった」

と施主も満足のご様子に、大変感謝いたします。

細工入り欄間など、葛巻大工の技が随所に

   

 

葛巻大工の技が随所に生かされた2階和室。

エンジュの床柱、細工入りの欄間、4枚続きの襖絵、独特の網目模様が美しい「白秋」の畳などが用いられ、「ごろりと横になると日本人で良かったと思う」とお話いただきました。

中は和風、外観は洋風に。

1階の寝窒、2階の和室など室内は和風感覚を重視しましたが、外観は周囲の雰囲気に合わせて洋風のセンスを取り入れ、色も明るいツートンカラーに。

玄関前とガレージ前は、岩手の雪対策としてロードヒーティングにし、積もった雪が融けるようにしました。